テーマ:八戸

八戸海岸の浜茄子と初恋

 昭和十七年の初めのころ、日本は戦勝に酔っていた。そして二月中旬、第一次戦勝祝賀会が開かれて、軍から私たちに菓子や酒などが振舞われた。世情にうとい私など、このまま日本が勝ち進むものと信じていた。しかし前年の暮、日本が開戦したちょうどその日、無敵を誇ったドイツ軍がモスクワ攻略に失敗し、ヒトラーは初めて退却を余儀なくされた日でもあった。…
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飛行場づくりと兄の死

前回の「飛行場づくりに八戸へ」からの続き。  一年近くたつと、軍の建物がぽつぽつ出来はじめ、軍隊が入って来ると、こうした脱走騒ぎもなくなった。私はよく軍の自転車を借りて、休みの日など八戸へ遊びに行った。軍隊が入って来るようになると、帰りなど、帰営時間に遅れそうになった兵隊さんが青い顔して約六キロの道を駆け足で帰る姿をよく見かけ…
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飛行場づくりに八戸へ

 それまで秘密にされていた飛行場の建設地とは、太平洋に面した八戸北郊の馬淵(まべち)川と五戸(ごのへ)川に挟まれた広大なデルタの上で、東方には太平洋の波頭がかぎりなく広がっており、丘の上は荒涼とした草原で、その大自然の荒々しいたたずまいが私にはとてもうれしかった。その荒原の西のはずれに「弘前師団八戸出張所」と、看板を釣り下げたバラック建…
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