役所の若い職員を連れて秩父の三国山鍛錬登山 こんな世情になっても、日本が負けるなどとはまったく思いもしなかったし、少しでも体を鍛えておいて、いざというときにはお役に立ちたいと思っていた。十一月(昭和17年)の初め、ちょっとしたきっかけで、また三日ばかり心身鍛錬を目的とした山旅をすることになった。それは来年兵隊検査を受ける若い職員たちから、 「少し体を鍛えておきたいから山へ連れ… トラックバック:0 コメント:0 2015年02月15日 続きを読むread more
一ノ字山 留夫山 鼻曲山 剣ヶ峯縦走 松井田へ 此のハイキングコースは上野を前夜の最終で出発するとよい。 軽井沢に着くと浅間や離山や此れから上らんとする一ノ字山の連峯がしきりとまねく。 先づ道を旧軽井沢に取る。 唐松の林の中を一直線に進むとすぐ旧軽井沢の町だ。 此こで草津軽鉄の踏切をこえて、峠町迄は仲々に苦しい上りで有る。 途中は紅葉(11月初旬が美しく、又… トラックバック:0 コメント:0 2012年07月15日 続きを読むread more
神津牧場ハイキング いつもなら、末夫さんの訪れた土地、山々はほとんど知っていて、それなりに解説のようなことを書けるのだが、今回の「神津牧場」に関しては、私にはエアポケットともいえる地域で、上信越道も国道254も頻繁に利用していながら、一度も訪れたことがない。 原稿と地図を見比べ、なるべく原文を尊重しつつ、地名などの誤記もないように気をつけて転記するが… トラックバック:0 コメント:0 2011年10月18日 続きを読むread more
再訪 浅間山登山 一年前の昭和七年七月に登って以来の、末夫さんの浅間山登山である。 三月にはマグニチュード8,1の三陸地方大地震があり、三千人以上の犠牲者を出した大災害があったが、著書である「汽車が好き、山は友だち」(参照 1)(参照 2)でも触れていないので、おそらく情報が不足していたのであろうと想像する。 もっとも、登山とともに汽車旅行が好き… トラックバック:0 コメント:0 2011年08月08日 続きを読むread more
再訪 赤城山縦走 こちらの整理が不行き届きだったこともあるのだが、ここへ来て昭和八年四月の記録を見つけてしまった。 見たからにはアップせねばなるまい。 なるべく年代順にと、気を遣っていたつもりでも、こんなポカがある。 お許し願いたい。 前回は親友とちょうど一年前に、そして今回は兄と二人。 四月の赤城山はまだ早春のはずだが、眺望も満足… トラックバック:0 コメント:0 2011年07月21日 続きを読むread more
上信国境ハイキング 街道歩きや峠道は末夫さんにとっては楽しみなものだったらしくこの十石峠や会津の例幣使街道、境ノ明神峠などよく話してくれたものです。今回の正丸峠を越えて十石峠街道、武州街道、佐久甲州街道、北国街道などは今走っても面白い街道だと思われる。山も天丸山、諏訪山、三国山など夏にはとてもいいコースとなる。飛行機事故の御巣鷹の尾根の近くである。ま… トラックバック:0 コメント:0 2011年01月07日 続きを読むread more
浅間山縦走 単独で登ってから、わずか三日後、末夫さんは再び浅間山へ向かった。 今回は「三人」とあるので、おそらく職場の同僚を誘ったのだろう。 それだけ前回は満足のいく登行で、感動を共有したかったに違いない。 では、昭和11年6月14日の記録を載せる。 浅間山は那須火山系に属し、上信国境に聳ゆる三重式火山で、今尚噴… トラックバック:0 コメント:2 2010年12月25日 続きを読むread more
浅間山 湯ノ平と黒斑山登攀 先月に反省したばかりなのに、気がつけば今月の更新が滞っていることに気付いた。 さすがにこれはまずい。 ということで、更新できなかった理由は多々あるのだが、言い訳はせずに、また末夫さんの原稿の転記をする。 浅間山 湯ノ平と黒斑山登攀 昭和11年6月11日(前夜発) 晴(時々くもり) … トラックバック:0 コメント:0 2010年12月23日 続きを読むread more
浅間隠山 鼻曲山縦走 気がつけば、先月は一度しか更新しなかった。 さすがにこれはまずい。 深く反省し、慌てて末夫さんの原稿を転記する。 今回は浅間山を望みつつ歩いた、昭和十三年四月の浅間隠山、鼻曲山縦走の記録だ。 此のハイキングコースは展望の雄大広潤にして、美しい点では恐らく全関東にそう多くの比を見ないものと云って… トラックバック:0 コメント:0 2010年11月04日 続きを読むread more
稲含山 赤久縄山縦走 今では初心者向けになってしまった感のある山々だが、末夫さんは戦前に、まだほとんど世に知られていなかった西上州の山を縦走した。 熊谷から高崎をへて横川へ到る車窓の左手に、秩父山塊とは離れて一際高く聳ゆる秀麗な三つの山々を見るで有ろう。 一番先に在る近接した二つが東御荷鉾山、西御荷鉾山で、其の後方に更… トラックバック:0 コメント:0 2010年09月27日 続きを読むread more